家電製品の正しい使い方
今では私たちの生活に身近になった家電製品ですが、使い方を誤れば思わぬ怪我や火災に繋がる恐れがあります。ご使用の前に取扱説明書をよく読み、正しく安全にご使用ください。また、取扱説明書は、大切に保管してください。
各製品別の注意事項については、下記のボタンをクリックしてご覧ください。
生活環境・冷暖空調機器
調理厨房機器
ホームランドリー機器
家電製品協会のサイトでは、家電製品を安全に使うために表示されているマーク(警告図記号)の意味を判りやすく解説したビデオソフト、パンフレットを掲載しています。
家電製品を安全にお使いいただくために、下記の項目にご注意ください。
家電製品に関する全般的な注意事項
普段は当り前に使えていても、ちょっとした不注意で事故に繋がる恐れがあります。次のような使い方は、止めてください。 その他にも、各家電製品によって、ご使用に当たり注意して頂きたい事項があります。取扱説明書を必ず読んで正しく使いましょう。
家電製品を分解したり修理したりしない。
火災・感電・けがの原因となります。
修理はお買い上げの販売店又は、メーカー指定のお客様ご相談窓口にご相談下さい。
濡れた手で電気器具を触らない。
濡れたまま家電製品や電源プラグを触ると感電の原因になります。
また、足元がぬれている場合は、いっそう感電しやすくなります。
水のかかるところでは使用しない。
電気に水は禁物です。水がかかると焼損の原因になります。
不安定な場所や熱に弱い敷物の上では使用しない。
不安定な場所での使用は、思わぬ機器の転倒等に繋がり、火災や怪我の原因となります。
異常時・故障時には、直ちに使用を中止する。
そのまま、使用すると火災・感電・怪我に繋がることがあります。
直ちに電源プラグを抜いて、販売店へ点検、修理を依頼してください。
電源コード・電源プラグの取り扱い注意事項
電源コードは、家電製品に電力を供給する大切な部品です。食品を冷やしたり、調理したりするためには、たくさんのエネルギーが必要です。電源コードには、そのためエネルギーが流れているので、傷付けたり、間違った方法で使用すると発火・発煙の恐れがあることを十分に認識してください。
電源コードは引っ張らない。
プラグをコンセントから抜くとき、コードを引っ張って抜くのはやめましょう。コードの芯線が切れたり、プラグの接続部が切れたりはずれたりして、通電しなくなったり、ショートなどを起こします。必ずプラグをもって抜くようにしましょう。
たこ足配線はしない。必ず「定格」を守る。
テープルタップは、使用できる電気の量が決まっています。
許容量をオーバーすると過熱の原因になります。
束ねたまま電源コードを使用しない。
コードは伸ばして使ってください。束ねたままで使うとコードの熱が放熱しにくく過熱して危険です。
また、コードを切ってビニールテープでつないで使用すると、
つないだ部分が過熱したり、テープがほどけて感電する危険があるので絶対にやめましょう。
電源コードを締め付けない。
コードを金具で固定したり、ドアで挟んだりすると、コードの中の細い芯線が切れ、焼損の原因になります。
電源コードの上に重いものを載せない。
電源コードの被服がつぶれたり、熱で溶けたりしてショートし、火災になります。
マグネットプラグは注意して接続する。
マグネットプラグの電極部は磁石になっています。このためクリップなどの金属片がついてしまうおそれがあります。
それに気づかず接続させると、ショートして火花や発煙などの危険もあります。
【参考】
電源を屋外等から遠隔操作できるコンセントやスイッチが販売されています。
そのような遠隔操作機能を持つ接続器に電気ストーブや電熱器などの製品を接続すると火災・感電・傷害などの思わぬ危険が生ずるおそれがあります。
詳しくは遠隔操作機能を有する接続器の取扱説明書等を確認して下さい。
ヒーター製品の取り扱い注意事項
暖房器具や調理器具等のヒーター応用製品で、不注意や誤った使い方による事故が多発しています。例えその場に火がなくても、注意して使わなければ、ヒーター製品による火災や火傷の可能性があることを十分に認識してください。
可燃物を近付けない。
家電製品には、電熱ヒーターの熱を利用して暖房や調理をする家電製品があります。
ヒーターの表面温度は、製品によって異なりますが、製品の機能の必要上300℃以上の温度になるものもあります。
通常の紙の発火点は、300℃程度ですので、可燃物が近くにあれば十分に火災に繋がる恐れがあります。
本来の用途目的以外の使用はしない。
電熱を利用した家電製品は、その使用目的によって、温度が異なります。本来の使用目的以外の用途で使用した場合、火傷や火災に繋がるため、絶対に止めて下さい。
事故の例
- 卓上型の電気こんろを暖房代わりに使用していて、近くにあった可燃物に燃え移り火災に至った。
- 電気ストーブを利用して洗濯物を乾燥させていたところ、洗濯物が落下し、電気ストーブのヒータ部に接触して引火し、火災に至った。
就寝中の使用を禁止している製品は、就寝用暖房器具として使用しない。
電気暖房器具の中には、就寝中の使用を禁止している製品もあります。
取扱説明書をよく確認し、そのような製品の就寝中の使用は絶対にやめて下さい。
事故の例
- 電気ストーブを就寝中に使用していて、寝返りを打った際などに布団が接触し火災に至った。
※ 低温やけどに注意
電気あんかや電気カーペット等、比較的低い温度(40~60℃)でも長時間皮膚の同じ場所に触れていると低温やけどのおそれがあります。取扱説明書の注意事項をよく守り、特にお子様、お年寄り、ご病人、自分で温度調節(又は操作)のできない方、皮膚感覚の弱い方、眠気を誘う薬(睡眠薬、かぜ薬など)を服用された方や深酒・疲労の激しい方がご使用される場合は特に注意して下さい。
使用中は、本体から離れない。
オーブントースター・IH調理器等の調理機器を使用中、加熱し過ぎたため、最終的に発火に繋がる恐れがあります。
使用中は、側を離れないように注意して下さい。
事故の例
- オーブントースターのタイマーが故障して時間設定ができなくなったため時計で時間を見て使用していたが、当日はオーブントースターに食品を入れてタイマーを最大にセットしたまま放置したため、連続加熱状態になりオーブントースターが過熱し、周囲の可燃物に引火した。
使用中や使用後しばらくは高温部に触れない。
使用中や使用後しばらくは、100℃以上になっており、不用意に触れると火傷や怪我の恐れがあります。
お手入れ等は、製品が十分に冷めてから行って下さい。
子供だけで使わせない。
小さなお子さんがいるご家庭は、特に注意してください。ジャー炊飯器やジャーポット等の本体外郭はそれほど熱くならない機器でも、機器内部の水の温度は、沸騰させているため、100℃になります。ジャー炊飯器やジャーポット、スチーム式加湿器等の蒸気に触れたり、機器を傾けたり、転倒させると熱湯がこぼれ、火傷をします。幼児や子供の手の届かないところで使用して下さい。
使用後は必ずお手入れをする。
電子レンジやオーブントースター等の調理機器で、調理くずや油分が残ったまま調理すると発煙・発火のおそれがあります。
使用後は、お手入れをして下さい。
事故の例
- 電子レンジを使用中、食品カスや油分等が庫内のプレート(導波管)に付着したまま繰り返し使用していたため、電波が集中して炭化が進み火花が発生し、プレートを焦がした。
- オーブントースターの焼き網の上に直接、魚を置いて焼き、そのまま20分ほど放置したため、魚の脂が下のヒーターに垂れ落ち発火、庫内の受け皿に堆積したくず等に燃え移り、火災に至った。