炭化水素系冷媒転換の経緯
地球温暖化防止のため、温暖化係数(GWP)の高いフロン系のHFC冷媒から、GWPが低い自然系冷媒使用の気運が高まり、冷蔵庫用の冷媒として炭化水素系(HC系)のイソブタン、アンモニア、二酸化炭素等の各種自然系冷媒の検討が行われてきました。
主要冷媒の地球温暖化係数と特性
冷媒の種類 |
GWP |
特性 |
---|---|---|
フロン:HFC134a |
1300 |
不燃性、臭気有り |
イソブタン:R600a |
3 |
可燃性、臭気有り |
アンモニア:NH3 |
1 |
可燃性、人体への有害性有り |
二酸化炭素:CO2 |
1 |
不燃性、冷媒としてのエネルギ効率が低い |
欧州では上表の特性等を考慮し、HC冷媒のイソブタンを冷蔵庫用冷媒として使用するため、その課題対応を行い、世界に先駆けて実用化しました。