全体の構成

風車本体を含む風力発電システムの全体構成を、下図に示します。
風車は、空気の流れである風を回転するブレードで受けて、その力を回転エネルギーに変換して発電機に伝達し、発電機から電気エネルギーから取り出すという仕組みです。
風力発電機のうち大型風車の場合、発電させた電力を昇圧させて、電力会社の電力網に系統連系して使用します。マイクロ風車については、独立した電源として蓄電池などに蓄えて使い、系統連系しないのが一般的です。多数の風車を設置する場合には、各風車の電気を一括して昇圧する変電所などの設置や電力系統との協調が必要となります。
 風力発電所は、発電設備であるため電気事業法を遵守する必要があります。また、風車本体(主にタワー)は、ビルと同様に建築物でもあっため建築基準法の適用を受けていましたが、現在は電気事業法に統合されています。風力発電所の設置場所への適正を評価する「サイト適合性評価」についても、関連政省令や内規などが整備されています。

風力発電システムの全体構成

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