電機業界ってどんなところ?
電機業界とは?
電機業界とは、電気を作る・送る・使う分野で活躍する製品を、製造する事業者が属する業界です。業界にはさまざまな分野があり、家電・重電・電子部品・半導体などに分けられます。
2022年度売上高は41兆円、企業数1,554社、従業員数88万人。国内全製造業売上高の約16%(※)を占めている日本の主要産業です。
【出典】経済産業省 2021年企業活動基本調査確報
電機業界が貢献するシステム・機器
電機業界は「電気をつくる領域」「電気を送る領域」「電気を使う領域」など幅広い分野に深く関わっています。
下図に一例を示します。
電機産業の将来性
日本の電力需要について
2030年度予測(エネ庁推計)の日本の電力需要は、省エネが進むことから9,000億kWh台に減少すると見込まれています。しかし2050年度予測(JEMA推計)は、家庭及び産業のあらゆる分野の「電動化」により、電力量は伸びていくと想定されるため、1兆3,500億kWhになると予想しています。
また近年では、生成AIの活用やDX化などのITシステムの継続的投資とその基盤となるクラウドサービス利用拡大の影響を受け、国内データセンターの消費電力量は今後拡大傾向にあると言えます。
以上から日本の電力需要はこれから高まっていくと想定され、それに伴い日本の電機産業の将来性も期待が大きくなるものと考えられます。
日本の電力需要および予測
出典:資源エネルギー庁
2030年度予測は第6次エネルギー基本計画より
2050年度予測は経済産業省基本政策分科会シナリオ③を参考にJEMA推計
世界の電力需要について
世界の電力需要は 2010年から徐々に増え続けており、2030年は2010年の1.6倍と爆発的に増加していくと見込まれています。
今後、世界的に電力需要が伸びていくという予想がされている中、 電気を「作る」「送る」「使う」システムや機器を製造している電機産業の役割は、ますます大きくなっていくと考えられます。
世界の電力需要および予測
出典:IEA
電機業界の社会貢献
電機業界が取り組むSDGsについて
JEMA会員企業が「取り組んでいる」と公表していたSDGsのうち、以下の8項目が多くみられました(JEMA調べ)。
具体例を上げますと、ファクトリーオートメーションなどの工場の自動化によって、人材不足の解消や生産性の向上、また、3K労働(きつい、汚い、危険)の改善が見込まれるため、8番の「働きがいも経済成長も」に該当する取り組みと言えます。
原子力も含めた再生可能エネルギーを使用し、適切なエネルギーミックスを行うと、CO2を減らすことができます。これは、7番の「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」に該当しています。
AI技術を駆使したインフラ点検を行うことで、点検の効率化や精度・安全性が向上します。また、点検データを蓄積することで、インフラ老朽化の予防保全にも役立ちます。これは、11番「住み続けられるまちづくりを」に該当していると言えます。
その他、ダイバーシティや地球環境保全、サステナビリティも産業全体で重視され、これからの電機産業では、「社会への貢献」が重要なキーワードになっています。
電機業界の魅力!
以上、電機業界の概要をご紹介してきましたが、この中から魅力となるポイントを抽出してみました。
今後の進路を考えていく上で、皆さまのご参考となりますとたいへんさいわいです。
- ものづくりの喜び・醍醐味がダイレクトに味わえる!
- ユーザに利便性・使う喜びを提供出来る!
- 社会インフラを提供し、豊かな暮らしを下支え出来る!
- 将来に亘る日本の基幹産業の1つである!
- 地球環境保全に貢献できる!
- 海外にも大きな活躍の場がある!
資料・動画
以下にご紹介する当会資料・動画では、「メーカーに就職する/はたらく」ことや「メーカーの仕事の魅力」などをご紹介しています。
いずれも原子力プラントシステム分野のケースを紹介していますが、同分野に限らずあらゆる分野で適用可能な内容となっています。
ぜひお手に取っていただけますとたいへん幸いです。
資料/パンフレット
動画(JEMA公式YouTubeチャンネルより)
「理工系研究者とエンジニアよ、来たれ!」
就活生にとって近しい存在である若手社員6名による、原子力業界の仕事内容に関するインタビュー動画です。