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  4. 1. JEMAにおけるIoT・HEMS・スマートエネルギー関連の取り組み

基本方針

IoT・スマートエネルギー機器・システム(HEMS等)を取り扱う業界団体として、IoT・スマートエネルギー機器活用サービスの拡大に向けた課題への取り組みや、国・関連団体等への意見発信などを通じて、IoT・スマートエネルギー機器・システムの普及促進と会員企業の事業拡大に資する。

1.1 委員会体制

委員会体制

  • 2022年度において、VPP分科会の下部に「周波数調整のための需要家機器制御仕様検討WG」を設置しました。

1.2 各委員会/分科会/WGの活動概要

主な活動内容

参加メーカー数
連携先

IoT・スマートエネルギー専門委員会

(2015年10月~)
(2021年4月改称)

  • 各分科会等の活動状況や、国、関係団体などの関連動向について情報を共有し、IoT・スマートエネルギー関連分野におけるJEMAの活動の方向付けや広報活動などを行っています。
  • 2023年度は、「カーボンニュートラル達成に向けたアグリゲーションビジネスの展開について」という題名で講演会を実施しました。
  • 経済産業省の検討会への参加など、国の施策や方針に沿った活動と、機器及びHEMSメーカーとしての意見発信を行っています。

19社

  • エコーネットコンソーシアム
  • 住宅生産団体連合会
  • 太陽光発電協会

VPP分科会

(2019年7月~)

  • 2021年度から始まった需給調整市場の立上げに向けて、ERAB検討会で拡張したECHONET Liteの妥当性やアグリゲータからのコントローラ/機器への要望を確認し、メーカーとして必要な対応を行うことを目的として2019年7月に設立しました。
  • 2023年6月にVPPガイドライン第2版を策定し、ウェブページに公開しました。
  • 2023年度は、経済産業省やアグリゲータ、HEMSメーカー等との意見交換により制度設計動向、事業者ニーズを把握し、次世代スマートメータ、ECHONET Lite WebAPI、機器個別計測、群制御等の技術動向も踏まえ今後検討するべき課題の抽出を実施しました。

17社

  • エコーネットコンソーシアム

周波数調整のための需要家機器制御検討WG

(2022年6月~)

  • 2022年6月に設置され、 ECHONET Lite周波数制御クラスの運用に関する詳細仕様の明確化と、制度課題の解決に向けた検討及び意見発信を行っています。
  • 2023年5月に周波数クラスがECHONET機器オブジェクト Release Rとしてエコーネットコンソーシアムより公開されました。
  • 2023年度は、周波数クラスのECHONET Lite AIF仕様の策定、および機器の動作に関する標準仕様書の策定に向けた活動を推進しました。

メーカー 12社
事業者 4社

  • エコーネットコンソーシアム

分散型電源特定計量技術基準検討WG

(2020年9月~)

  • 電気計量制度の合理化に向けてMETIに設置された「特定計量制度及び差分計量に係る検討委員会」と傘下のWGに、JEMAから委員参加し、その対応委員会として設置しました。
  • 特定計量基準に対するメーカー意見を発信すると共に、太陽光発電、蓄電池、EV充放電器などのPCSによるAC計量値に関するJEM規格(JEM1514)を2021年12月に発行し、2022年4月の特定計量制度施行に向けて、PCSからHEMS等への計量データの取出しに関するECHONET Lite プロパティ案、およびAIF仕様案を策定しました。
  • 2023年度はPCSのDC計量値に関するJEM規格の発行に向けた活動を推進し、JEM1518として発行しました。

17社

  • 日本電気計器検定所
  • 電動車両用電力システム協議会
  • 太陽光発電協会
  • エコーネットコンソーシアム
  • 日本配線システム工業会

HEMS活用分科会

(2021年4月~)

  • 従来のホームコントローラー分科会と接続課題検討分科会を統合して2021年4月に発足しました。
  • 非エネマネを含む需要家IoT機器活用サービスにおける機器制御システムのあり方や、ZEH普及策の検討、接続課題に関する検討などを行っています。
  • 2023年度は、コントローラ機能がクラウドにある形式を含む将来のHEMSのあり方とその課題の整理、HEMS等を活用した省エネ・需要最適化に向けたサービス事例とその効果の評価方法に関する検討を行い、効果算出基準の定義を行いました。
    DR制御により、HEMSクラウドを経由して需要家の機器を制御する際の課題を抽出し、課題の検討に向けた活動を推進しました。

12社

  • エコーネットコンソーシアム

HEMS普及WG

(2016年6月~)

  • 住宅生産団体連合会及びエコーネットコンソーシアムとの合同WGで、IoT住宅におけるユースケースの検討やHEMSのメリットをアピールする普及啓発活動を行っています。
  • 2023年度は、経済産業省 省エネ関連委員会等の情報共有や、ENEX2024への共同出展などを行いました。

3社

  • エコーネットコンソーシアム
  • 住宅生産団体連合会

1.3 国の研究会等への参加と意見発信

  1. スマートハウス・ビル標準・事業促進検討会   (経済産業省 情報経済課)
    • 2012年6月の設立当初から委員参加して、傘下のHEMS-TFにおいて、太陽光発電、蓄電システム、及びエアコンの相互接続性確立に向けて、AIF(Application Interface)第三者認証制度構築のためのAIF仕様案や認証試験仕様案の策定などを行いました。
  2. ZEHフォローアップ委員会    (経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー課)
    • 2017年度の設立当初から委員参加して、ZEHの追加要件としてのHEMSのあり方やZEH+の要件などに関して意見発信を行っています。
  3. 特定計量制度及び差分計量に係る検討委員会   (経済産業省 資源エネルギー庁 電力産業・市場室)
    • 2020年9月に設置された委員会と下部のWGに委員参加して、改正電事法に規定された特定計量に関する基準案とガイドライン案へのメーカー意見の反映や、太陽光発電や蓄電池のPCS等による計量基準案の策定を行っています。

1.4 主要成果物、外部発表等(2018年1月~)

報告書等

HEMS専門委員会 VPP分科会では、2019年に、VPPにおける需要家機器の活用に向けた課題や、事業化の展望、機器/コントローラーメーカーへの要望などを調査するためのアンケートを実施し、報告書を取りまとめました。

ガイドライン等

(1) HEMS専門委員会 接続課題検討分科会では、HEMSと機器の相互接続性確保に資するため、2017年度に
  ・「相互接続における情報公開のためのガイドライン」および
  ・「HEMSにおけるトラブルシュートとトラブル未然防止のための事例集」を作成して公開しました。

「相互接続における情報公開のためのガイドライン」

「HEMSにおけるトラブルシュートとトラブル未然防止のための事例集」

(2) 「VPPにおける需要家エネルギーリソースの活用に関するガイドライン」※
 IoT・スマートエネルギー専門委員会 VPP分科会では、VPPにおいて需要家エネルギーリソースを活用する場合の課題と対策指針、リソース機器を制御するHEMS等に必要とされる機能などについて検討し、ガイドラインとして取り纏めました。

(別紙) 「需要家リソースのVPP活用に関する課題表」

VPPガイドライン 第2.0版の公開について(2023.06.30)
【第2.0版の主な改訂点】

  • 「需要家リソースをDR制御する機能を具備するEMS等」をDSR-MSと再定義
  • RA-HEMS間(R4)におけるデータ定義の改訂
  • R4におけるECHONET LiteWeb APIの適用事例の追加
  • 低圧リソース活用に向けた制度関連の課題・対応案の追加
  • 周波数制御、機器個別計量、特定計量、マルチ入力PCS、低圧リソースの群活用、DERフレキシビリティーを追加

(別紙) 「需要家リソースのVPP活用に関する課題表」

  • VPP分科会では、制度設計や実運用の状況を踏まえて本ガイドラインの改定を行っていく予定です。
    ついては改定時の参考とさせて頂くために、アグリゲーターや機器・コントローラーメーカー等からのご意見・ご提案受付窓口を開設しています。

(3) 「IoT住宅におけるHEMSの役割」
IoT・スマートエネルギー専門委員会 HEMS活用分科会では、HEMSの特徴(機器連携機能)の周知を目的に、HEMSのメリットを整理した他、JEMA会員企業におけるHEMSの活用事例をとりまとめました

クラウド型も含めたHEMSを構築する際における課題を検討しており、設置・施工・運用の課題解決に関する事例集をとりまとめました。

(4) 特定計量制度関連対応
IoT・スマートエネルギー専門委員会 分散型電源特定計量技術基準検討WGでは、2022年4月より施行した特定計量制度に対応するため、太陽光発電(PV)、蓄電池、EV充放電器などのPCSによる計量基準に関するJEM規格(JEM1514)を2021年12月に発行しました。

また、上記JEM規格で計量したPCSのデータをHEMSや次世代スマートメーターと通信するためのECHONET Lite通信仕様、及びAIF仕様も策定し、エコーネットコンソーシアムにて公開されました。

  • APPENDIX ECHONET機器オブジェクト詳細規定のRelease Qにて「分散型電源電力量メータクラス」制定。
  • 「分散型電源電力量メータ・HEMS コントローラ間 アプリケーション通信インタフェース仕様書」制定。

上記のJEM 1514はPCSのAC端の計量基準となるため、PCSのDC端の計量基準についても2023年度より検討を開始し、JEM規格(JEM1518)を2024年3月に発行しました。

新事業・標準化推進運営委員会 分散型電源計量価値取引検討WGでは、上記JEM規格で計量したPCSのDC端計量値を活用して、 PV、蓄電池、EV充放電器が接続されたマルチ入力PCSにおいて、由来電力量(PV由来、系統由来、その他)を明確にするための按分計算方法を検討し、2024年3月にガイドラインとしてとりまとめました。

マルチ入力PCSにおける太陽光由来/系統由来/その他由来の電力量を算出する按分方法に関するガイドライン

(5) 周波数調整のための需要家機器制御検討WG対応
IoT・スマートエネルギー専門委員会 周波数調整のための需要家機器制御仕様検討WGでは、需給調整市場等各種電力市場において、需要家蓄電池を周波数調整に活用する際のコントローラとPCS間の通信仕様を検討し、ECHONET Lite通信仕様、及びAIF仕様を策定、エコーネットコンソーシアムにて公開されました。
・APPENDIX ECHONET機器オブジェクト詳細規定のRelease Rにて「周波数制御クラス」制定。
・「周波数制御PCS・ コントローラ間 アプリケーション通信インタフェース仕様書」制定。

また、需給調整市場の一次調整力において、周波数計測間隔や計測誤差は電力需給調整力取引所(EPRX)の取引規程で規定されているものの、移動平均計測時間幅の規定がないことから、『一次調整力』に対応する機器を開発するための周波数計測に関するガイドラインをとりまとめました。

パンフレット等

 (2018.9 住団連,エコーネットコンソーシアムとの連名リーフレット)

 「住まいの性能図鑑」    (2017.10 住団連,エコーネットコンソーシアムとの連名小冊子)

研究会等での報告

(1)ERAB検討会での報告
「太陽光発電システムのVPPリソース化に向けたECHONETプロパティ案」(2018.9.28 第8回)

「VPP活用できるHEMSコントローラの仕様案」(2018.9.28 第8回)

「マルチ入力PCSのVPPリソース化」(2018.9.28 第8回)

「VPPにおいて活用できるHEMSに求められる仕様案に関する検討結果」(2019.3.19 第9回)

 (2)特定電気取引に関する計量課題研究会
「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス(ERAB)における機器計量」(2019.10.23 第3回)

外部講演

「ZEHにおけるHEMSの活用について」   (2018.2.21 平成30年度ZEH施策説明会)
「ZEH+における高度エネマネの展開」   (2018.5.29 新・ZEHロードマップシンポジウム)
「スマート化の時代を迎えた需要サイドの低炭素化に向けた将来像と課題」  (2019.11.7 一般社団法人 電気協同研究会 令和元年度研究討論会)
「太陽光発電余剰エネルギーを活用した新しいビジネスの方向性」 (2019.12.5 公益財団法人くれ産業振興センター経営人材育成講座)
「IoT住宅の通信方式とHEMSの役割」   (2020.11.28 ENEX2021)
「ECHONETによる需要家リソースを活用したVPPサービス」 (2021.3.10 エコーネットシンポジウム2021)
「電力システムにおける需要家リソース活用に向けて」 (2021.10.19 CEATEC2021)
「電力システムにおける需要家リソース活用に向けて」 (2022.1.26 ENEX2022)
「需要家リソースのVPPサービス活用に向けて」 (2023.3.22 エコーネットシンポジウム2023)

展示会等

「相互接続性の向上に向けた取組みのご紹介」   (2020.1 ENEX/Smart Energy Japan 2020)
「相互接続性の向上に向けた取組みのご紹介」   (2020.12 ENEX/DER Japan 2021)
「VPPにおける需要家エネルギーリソース活用に向けた取組みのご紹介」 (2022.1 ENEX 2022)
「特定計量制度への対応に関する取組みのご紹介」 (2023.2 ENEX 2023)

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