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風力発電システム

風力発電システムの認証制度

大形風力発電システムの認証制度は、風力発電が技術規格に定められた要件を満足していることを審査する「適合性評価」が実施されてきた。主に図2に示すような、設計・型式認証、プロジェクト認証が行われている。

(図2)風力発電システムの認証制度の概要

【図2】 風力発電システムの認証制度の概要

大型風力発電システムの認証は、GL(ドイツ船級協会)、DNV(ノルウェー船級協会)の2つの認証機関によって行われてきたが、世界で共通の技術基準(IEC)による認証スキームを導入することが合意され、2010年5月に「風力発電の適合性評価試験及び認証(IEC61400-22)」に関する規格が発行された。その後、IEC認証制度の体制及び運用を整備するための風力発電認証制度諮問委員会(CAB/WT CAC)が、適合性評価評議会(CAB)の傘下に設置されて、2011年5月に米国・アナハイムでキックオフ会議が開催された。

現在は、2014年6月には風力発電システム,太陽光発電システム及び海洋エネルギーシステムを含めた再生可能エネルギー発電システムの認証システムの運用・管理を目的としたIEC再生可能エネルギー機器規格試験認証制度(IECRE)が設立され、共通的な認証基盤の整備が行われている。種別毎の個別の規定については、運用管理委員会(OMC)が整備することになり、CAB/WT CACの活動は、風力エネルギー運用管理委員会(WE OMC)に引き継がれた。図3に審議体制を示すように、風力エネルギー運用管理委員会傘下の6つのサブグループにおいて詳細な議論を行い、その結果を委員会で審議する形で会議が進められている。現在は、WG501において風力発電システムに特有の認証規則及び手順(RoP)の審議を開始している。

(図3)IECREに関連する審議体制

【図3】 IECREに関連する審議体制