FL-net のご案内
詳細はこちらからご覧ください。
FAの進展にともない、各種のコントローラやFA機器を相互接続してシステムを統合化する必要性が高まり、この実現手段であるネットワークの標準化が国際的な動向となっています。
一般社団法人日本電機工業会は、一般財団法人製造科学技術センターや一般社団法人日本自動車工業会、一般社団法人 日本工作機械工業会、一般社団法人日本ロボット工業会、一般社団法人日本電気計測器工業会などの関係団体と協力し、 プログラマブルコントローラ(PLC)を中心とした、オープンネットワーク(FL-net)の開発と標準化および適合試験 の実施と認証業務、ならびに普及活動に取り組んでいます。FL-netの普及により、異メーカ・異機種間の接続が可能となり、フレキシブルでオープンなFAシステムの構築が可能となります。
なお、認証を取得した製品では、FL-netのロゴなどを使用することができます。
既に認証を取得せずに販売されている製品につきましても、接続トラブルを避けるため認証取得をお願い致します。
FL-netとは
FL-netとは、Ethernetを採用し、コモンメモリシステムを基本とする産業用オープンネットワークです。Ver.2のコントローラレベルに加え、コモンメモリシステム上に搭載する入出力機器定義を仕様化し、Ver.3では、デバイスレベルにも対応しました。ネットワークのフラット化が実現可能です。
マルチベンダ環境の実現が非常に容易
- 日本発のオープンネットワークとして国内34社がサポートしています。
- マルチベンダでのコントローラシステムとして実績が多数で、高い評価を受けています。
ユーザ指向の使いやすい仕様と性能
- 特定局に依存しないコントローラシステム構築が容易です。
- リフレッシュの定時性を保証しているため、リアルタイム制御システム構築が容易です。
- 相手局のアプリケーションを知らなくてもデータのやり取りが可能です。
- ノード(局)の自動加入、離脱が可能です。
コモンメモリ
- 各コントローラでコモンメモリと呼ばれるひとつのメモリマップを共有し、すべてのコントローラからデータの読み書きができます。
- あるコントローラの書き込み(送信)領域は、他のコントローラからは読み出し(受信)の領域となります。
FL-net Ver.3の機能
近年のユーザ要望調査結果を反映したFL-net Ver.3(仕様書はこちら )は、コンピュータレベル、およびデバイスレベルとの情報の連続性を図るとともに、デバイスレベルでの他のネットワークとの接続が可能です。
また、ネットワーク上に配置した一般のパソコンで、設定やモニタが可能です。
上位系、情報系との接続 -TCP/IPとの混在が可能-
- OA機器、インターネット接続など、より柔軟な情報システムへの適用が可能です。
- ERPやMES等、監視、情報システムやOAシステムとの統合化を実現するシステムソリューションを可能にしました。
ユーザ利便性の向上 FL-net設定/モニタツールの提供-
- Ethernet接続のパソコンから、全てのベンダから提供されるFL-net機器の通信設定/モニタ/診断を行うことが可能です。
- FL-net設定ツールはソフトウエアで提供します。
- 単一のユーザインターフェースで設定ができ、設定ミス削減、立上げ時間短縮が可能です。
デバイスレベルとの接続
FL-net上に、全ての局からアクセスできる共有の入出力が設置できます。
複数ベンダの機器が混在するマルチマスタのデバイスレベルネットワークシステムが容易に構築できます。
HMI、監視画面などを一元化し、管理を容易化、トータルシステムコストを削減できます。
※ Ver.3にはクラス1~7があり、Ver.2はVer.3のクラス1またはクラス2と同等です。
クラス分けについては、JEM-TR 213を参照ください。
仕様
普及状況
FL-net推進委員会では、FL-netの普及状況を把握するために、会員メーカを対象として出荷実績調査を毎年度実施しています。