GBF 23ターゲットガイダンス

電機・電子業界における影響度(リスク)の高い目標

電機・電子業界への影響度
★★(中程度の影響)

■ Target 22 :女性、若者及び先住民の参画確保

先住民及び地域社会、女性及び女児、こども及び若者、障害者の
生物多様性に関連する意思決定への参画を確保

環境省仮訳:

女性及び女児、こども及び若者、並びに障害者と同様に、先住民及び地域社会の文化並びに土地、領域、資源及び伝統的知識に対する権利を尊重した上で先住民及び地域社会による、生物多様性に関連する意思決定への完全で、衡平で、包摂的で、効果的かつジェンダーに対応した代表性及び参画、並びに司法及び生物関連情報へのアクセスを確保するとともに、環境人権擁護者の十分な保護を確保する。

GBFでは先住民の権利を尊重することが強調されており、また“この枠組の実施の成功は、ジェンダー平等と女性と女児のエンパワーメントの確保及び不平等の低減に基づく”(GBF セクション C.「枠組の実施についての考慮事項」/ジェンダー 15項)とされています。目標22では、女性、こども及び若者、障害者、先住民及び地域社会などの様々な人々が、生物多様性に関連する意思決定に参画することを求めており、その範囲は、決定過程への参加に加え、情報へのアクセス、司法へのアクセスと幅広いものです。

企業は、サプライチェーン上の一連の事業活動において環境・社会・ガバナンスへの配慮が必要であり、特に人権・環境に対するデューディリジェンス(事業活動における人権や環境への悪影響(リスク)を特定し、それに対処・予防・是正する継続的な取り組み)が必要となります。

電機・電子業界の企業においても、生物多様性の保全活動計画の意志決定において、地域住民や先住民、女性や若者などの参画やその権利を尊重する必要があります。