GBFの2050年におけるビジョンは、愛知目標と同じく「自然と共生する世界」をゴールとし、また2030年までに自然を回復の道筋に乗せるために、「生物多様性の損失を喰い止めるとともに反転させるための緊急の行動をとる」ことをミッションとしており、この2030年ミッションを達成するための行動志向の世界目標が、「昆明・モントリオールターゲット(以下、ターゲット)」であり、23の個別目標から構成されています。
これまでとの大きな違いは、2030年ミッションにおいて「ネイチャーポジティブ」、すなわち、自然資本へのインパクトの最小化だけではなく、プラスへと転換させることを目標に位置づけたことです。また愛知目標の反省からより実効性を高めるために、数値目標の拡充や、企業や金融など民間セクターの役割が強調されたほか、人権やジェンダーに対する配慮の必要性がターゲット全体を通じてより一層強く求められています。
URL https://www.naturepositive.org/
URL https://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/initiatives6/files/shiryo_v2.pdf