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10. 資料(過去掲出、アーカイブ) 微量PCB 微量PCB検出変圧器等への対応
変圧器等への微量PCBの混入可能性に関する調査結果について
2003.11.21
(平成15年11月21日付)
1972年(昭和47年)以降、通商産業省(当時)の通達に基づき、電気機器にはPCB(ポリ塩化ビフェニル)絶縁油の使用を中止していますが、一般産業納入変圧器等の絶縁油からごく微量のPCBが検出されました。 当工業会では、経済産業省の要請もあり、2001年7月に、変圧器、コンデンサ、計器用変成器、リアクトル、放電コイルを製造する当工業会会員企業に対して、絶縁油PCBが混入している可能性の有無について調査を依頼しました。 その結果、使用絶縁油の調査(絶縁油メーカー発行のPCB不含証明書・見解書の有無の調査)及び製造工程の調査(製造工程で鉱油使用機器にPCBが混入する可能性の有無の調査)を行ったところ、製品の一部について、微量PCBの混入の可能性を完全には否定できないことが判明し、2002年7月9日、経済産業省にその旨報告いたしました。
この報告に対し、当工業会と会員企業は、経済産業省及び環境省から、(1)PCB含有の有無の判別を行う調査、(2)原因の解明、(3)関連ユーザーへの情報提供等の指示を受け、当工業会に「微量PCB検出変圧器等対策委員会」を設置して、鋭意、原因解明等の作業を続け、併せて、当工業会及び企業のホームページ等を活用して、関連ユーザーからの問い合わせ・相談に対して、迅速かつ適切な情報提供・助言を行う等の対応を行ってまいりました。 今般、当工業会および会員企業は、上記指示に基づく調査結果をまとめた報告書を経済産業省及び環境省へ提出しましたので、お知らせいたします。
調査にあたり、機器メーカーにおける混入の可能性、納入後の機器における混入の可能性、及び絶縁油への混入の可能性について検討しましたが、原因の究明および機器や製造年代の特定はできず、「1989年以前に製造の電気絶縁油を使用した電気機器は、微量PCB混入の可能性を否定できない」との結論となりました。また、1990年以降製造の機器については、出荷時における微量PCBの混入は無いと判断します。(※)
なお、今後とも絶縁油の品質管理を継続するとともに、既に機器メーカーが設けている「お客様対応窓口」の継続のほか、HPを利用してお客様への個別対応、保守メンテナンス等に関する技術情報の提供に努めます。さらに、国の機関での微量PCB処理等に関する検討にも積極的に協力していきます。
2003年11月26日
社団法人 日本電機工業会
(※)上記は2003年時点の記載であり、最新の情報はこちら をご参照ください。
【お問合わせ先】
〒102-0082 東京都千代田区一番町17番地4
一般社団法人 日本電機工業会 環境ビジネス部 PCB処理推進課
電 話:03-3556-5883 FAX:03-3556-5891
変圧器等への微量PCBの混入可能性に関する調査結果について
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