断熱材発泡剤にもフロンが使用されていました
断熱材発泡剤とは、冷蔵庫の断熱材(硬質ウレタン)を発泡・成形させるための物質のことです。
以前はこの断熱材発泡剤として、特定フロン(CFC)や代替フロン(HCFC)などが使用されていました。しかし、オゾン層保護や地球温暖化防止の観点から、日本では特定フロンは1995年に全廃、断熱材発泡剤の代替フロンは2003年末に全廃となりました。
現在出荷されている家庭用冷蔵庫は、オゾン層を破壊せず地球温暖化係数がCO2とほぼ同等の性質をもつシクロペンタンを、断熱材発泡剤として使用しています。
冷蔵庫の断熱材の中のフロンは、リサイクルのときにどうしているの?
家電リサイクルプラントでは、以下の方法で断熱材の中に入っているフロンを回収し、冷媒として回収されたフロンと同様に適正処理を行っています。
一方、現在使用されている断熱材発泡剤のシクロペンタンは、そのオゾン層破壊および地球温暖化に対する影響度等から、回収・適正処理は義務づけられていません。
- 詳しくは … 一般財団法人家電製品協会「家電リサイクルプラントの処理工程」
- https://www.aeha-kadenrecycle.com/introduction/?page=3#tab03