事業所化学物質管理キーパーソン育成プログラムのご案内
2013.06.17
化学物質には多くの優れた機能があるため、生産活動には欠くことができない資源である一方で、適切に管理されない場合には、環境汚染による人の健康や生態系に有害な影響を及ぼすことがあります。
このため化学物質の使用には、国内においては水質汚濁防止法、大気汚染防止法、化学物質排出把握管理促進法等が施行され改正等により規制が強化される他、国際的にはEUのRoHS指令、REACH規制などの影響により、企業はリスク評価や製品含有化学物質管理を含めたグローバルなサプライチェーン全体の化学物質管理を求められています。
このような近年の化学物質に対する国内外の規制が高度化、グローバル化する状況下で、企業が化学物質を使用するためには、製品設計から製造、廃棄処理に至るすべてのライフサイクルにおいて適正に化学物質を管理し、生産プロセスの最適化提言ができる人材が不可欠となります。
このような状況に鑑み、電機・電子4団体では、電機・電子業界のニーズに合った事業所における管理体制と人材育成のあり方を検討し、「事業所化学物質管理キーパーソン」像を定義し、その育成プログラムを開発しました。
主な内容と構成は以下の通りです。
電機・電子業界における事業所化学物質管理キーパーソン育成プログラム
項 |
概要 |
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本文 | キーパーソンの必要性 | グローバル・複雑化する化学物質規制下における事業リスク低減と製造プロセスの最適化を提言できる人材の必要性と育成の重要性 |
キーパーソンの定義 | モノづくりプロセス全般において事業所で扱う化学物質を適正に管理でき、事業活動の最適化を図る個人あるいは組織 | |
育成プログラム | パイロット事業で検証した標準例の紹介 | |
スキル連携マップの解説 | 各部門毎に必要な環境スキル(管理、知識、専門技能、コミュニケーション、事故時対応)一覧によるベンチマークと、有効なスキル習得方法の例示 | |
評価方法 | スキルマップを活用したプログラム実行上の評価方法等 | |
付属書 | 育成プログラム説明書 | プログラム全体の説明書 |
育成プログラムガイドライン | 標準カリキュラム実践時の留意事項、参考事例 | |
スキル連携マップ | 各部門×環境スキル(管理、知識、コミュニケーション、事故)一覧※ | |
アンケート書式 | パイロット事業で使用したアンケート書式※ | |
アンケートへの意見 | パイロット事業で得られた意見 | |
FAQ | プログラム実践時の質問と回答集 | |
標準プログラム | パイロット事業で実際に使用したコンテンツ7種(ppt)※ | |
協力機関の紹介 | 産業環境管理協会、環境リスクマネジメント研究会の紹介 |
※:CDに原本データ形式ファイルを納めており、各社でカスタマイズ・利用が可能です。
本プログラムは、刊行物コーナーよりご購入いただけます。