ライフサイクル環境影響評価 (LCA) の取り組み

JEMA は、わが国において、製品・サービスや組織の全ライフサイクル(原材料調達から、生産、流通、使用、廃棄・リサイクル)を通じた環境影響評価手法「ライフサイクルアセスメントLife Cycle Assessment : LCA」の研究・開発の取り組みが開始された創成期から(1994年以来、現在に至るまで)、電機産業における評価手法確立、情報開示や普及活動に取り組んでいます。

  • LCA日本フォーラム設立への協力・参画
  • LCAデータベース構築への協力(「LCA国家プロジェクト」工業会インベントリデータの提供)
  • 業界共通のLCA評価手法(家電製品、重電製品)の確立

LCA日本フォーラム表彰 経済産業省産業技術環境局長賞の受賞

JEMAの取り組みは、我が国LCAに係わる産業界、学界、国公立研究機関等が参画するLCA日本フォーラムより、平成25年度 第10回LCA 日本フォーラム表彰 『経済産業省 産業技術環境局長賞』を受賞しています。

表彰式会場風景 【受賞者記念撮影】
左:片瀬 裕文 経済産業省 産業技術環境局長
右:三井田 健 JEMA 環境政策委員長

最優秀賞表彰風景

ライフサイクルCO2排出量(LC-CO2排出量)簡易算出手法

製品ライフサイクルの環境影響評価を実施する

環境影響評価を実施する手法として、ISOで規定されているライフサイクルアセスメント(LCA)などがあります。

  • JIS Q 14040(2010) ISO 14040(2006)環境マネジメント−ライフサイクルアセスメント−原則及び枠組み)
  • JIS Q 14044(2010) ISO 14044(2006)環境マネジメント−ライフサイクルアセスメント−要求事項及び指針)

ここをクリックすると日本産業標準調査会の「JIS検索」に移動します。
同検索画面の「JIS規格番号からJISを検索」の入力欄に、Q14040またはQ14044 を入力して検索して下さい。

JEM-TR253(家電製品のライフサイクルCO2排出量 算出ガイドライン)

製品のライフサイクルCO2排出量簡易算出手法

主に家電機器メーカーの製品アセスメント実施に利用することを想定し、JEM-TR 253に基づいた製品LC-CO2排出量の簡易な算出方法を開発し、算出ツールも提供しています。

冷蔵庫のLC-CO2分析報告書
- ライフサイクルインベントリ(LCI)分析報告書 -

2010冷凍年度における冷蔵庫の主力機種について、ライフサイクルCO2排出量(LC-CO2排出量)を算出したインベントリ(LCI)分析を行い、その結果をとりまとめました。
1999冷凍年度の冷蔵庫との比較を行い、買い替えによるCO2効果の評価も行いました。
分析内容やその結果、報告書として取りまとめるにあたり、有識者(LCA分析の専門家)による第三者検証(クリティカルレビュー)も実施しています。

第三者検証(クリティカルレビュー)の実施
LCA実施の第三者機関である一般社団法人産業環境管理協会の「クリティカルレビュー」(登録/認証)を実施。(CR0043号 2012/7/26発行)

仮想遮断器のCFP算定トライアル

環境技術専門委員会 LCA対応分科会では、LCAに基づいて製品の環境パフォーマンスを開示する環境ラベルプログラムを運営する一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)に対して、遮断器・断路器のプロダクトカテゴリールール(PCR)の策定を提案し、2024年3月6日に認定されました(認定PCR番号:PA-303800-CE-01)。
さらに製品環境宣言(EPD)への理解を深めるため、可能な限りこのPCRに従い、仮想機種ではありますが遮断器のカーボンフットプリント(CFP)算定を実際に行い、報告書としてまとめました。

ページトップへ